鉄板の持ちネタ

誰にでも鉄板と言える持ちネタが一つや二つあるものだと思いますが、私の場合、持ちネタは二つ。
一つは自転車の次に公道で走らせたのが大型トラック(自衛隊用)であったこと。そして、もう一つが人生で初めて乗った飛行機が航空自衛隊の輸送機で、しかも途中下車であったことです。
一つ目のエピソードに関しては後日お話しするとして、本日は二つ目のお話をば。
先日、航空自衛隊に配備されていた最後のCー1輸送機が退役となったニュースを拝見しました。
このCー1輸送機こそが、私の人生初の飛行機体験であり、途中下車の旅を支えてくれた航空機でありました。
地元熊谷に住んでいた一高校生であった私が自衛隊に憧れるきっかけとなった航空機なのですが、まさかそこから飛び降りる羽目になるとは当時の自分は夢にも思っていなかったはずです。
陸上自衛隊に入隊し、神奈川県の武山駐屯地という所で新隊員教育を受け、その後に配置となったのが、千葉県の第一空挺団。なぜ?と思った当時の心境はまた後日のお楽しみにとっておくとして、空挺団とはパラシュートを使ったお仕事をする人達の集まりです。当然、飛行機に乗るし飛び降りるし。
幼少期から乗り物酔いのスペシャリストを自称する私としては、酸いも甘いも沢山秘めた航空機ですが、今となっては全て良い思い出。機種としては悲惨な事故もありましたし、災害派遣等でも大活躍したのは周知の事実ですが、何と言っても『戦争』を体験することなく退役してくれた事には感謝の言葉しかありません。
諸悪の根源とも言われてしまう軍備ですが、軍備があればこそ、抑止力として平和を支えてくれるものなのです。
『抜かぬ剣こそ平和の誇り』私が大好きな、ファントム無頼という新谷かおる先生の代表的な漫画の一節です。
抑止力の一端として、日本の平和と安全を陰日向と支えてくれたCー1輸送機と、先の名言を皆様の胸の内に留めて頂ければ幸いです。